こんにちは!KATUです。
今回はスターバックスの料金設定が高い理由についてマーケティングの観点から解説していきます。
一般的にはスターバックスのドリンクは割高だと言われていますが、私は安いと思います。
マクドナルドのコーヒーは100円。
スターバックスのコーヒーは500円前後。
この違いはどこにあるのか分析しようと思います。
スターバックスのドリンク以外の部分に注目して解説していきます。
マーケティング脳を鍛えよう!
スターバックスの店員は接客のプロ

スターバックスの店員の接客は素晴らしいです。
注文を受けて、商品を渡すだけのスターバックス。
この短い時間でお客さんを満足させられる接客ができることは素晴らしい。
おそらく知名度のあるコーヒーショップの中では断トツ1位の接客です。
商品を売るのではなく提案をしている
スターバックスの店員さんは商品を売っていません。
提案をしています。
もちろん、これ!と決まっているお客さんに「こちらの方がおすすめですよ!」というわけではありません。
迷っているお客様には、「今は暑いのでこちらいかがですか?」のような提案を積極的にしています。
ただ売るだけじゃなくて提案ができるのがスターバックスの店員ですね。
お客様の目線にたって接客をしている
スターバックスの店員はお客様の目線に立って接客をしています。
私が以前スターバックスのギフトカードを利用した際にこんなことを言われました。
スターバックスラテのトールサイズで!
こちらお釣りがでません。
せっかくだからグランデサイズにしませんか?
ありがとうございます!
ではグランデサイズで!
あと〇〇円分でトッピングも出来ますよ!
もったいないので残額使いませんか?
スターバックスラテのまま飲みたいのでお釣りでなくても結構ですよ!
ありがとうございます!
お釣りが出ない分、埋め合わせをトッピングやサイズアップで工夫して何とか損のないようにしてくれました。
お客様目線で接客が出来ているので、このような素晴らしい対応ができるのです。
返報生の原則を理解している
スターバックスの店員は返報性の原理を利用しています。
無意識の人も多いと思いますが、おそらくスターバックス全体でそのようなマーケティング手法をとっているのかもしれません。
返報性の原理とは、”何か親切に与えられたら、お返ししたくなる“という原理です。
よくある例がスーパー試食です。
無料で試食できますよね。
無料で与えられると、「せっかくだし1個くらい買っておくか」と無意識に買ってしまうのです。
スターバックスでも定期的に入店時に無料の試食を渡されることがあります。
こちらは無料で貰ってしまうと以下のようなことを考えます。
「せっかくデザートもらったし、別のデザートもだべてみるか…」
「試食くれるなんで親切だな。こんな親切ならまた来ても良いかも…」
もちろん、少し大袈裟な表現ですが、このように返報性の原理が働いているのは間違いありません。
スターバックスの内装はオシャレ

スターバックスは内装がオシャレです。
このオシャレな空間もドリンク以外の付加価値になります。
満席状態でも開放感のある落ち着く店内。
スターバックスならではの魅力です。
空間の使い方が絶妙
スターバックスはお店の中の空間活用が上手いです。
ドリンクの値段設定を少し高めにすることで、席の数を必要以上に増やさなくても良い。
回転率もそこまで気にしなくても大丈夫です。
なので、席同士の距離感がちょうど良いくらいに保たれています。
一方、マクドナルドは飲食物の単価が安い分、席数を多くして回転率を気にする必要があります。
スターバックスと比較すると店舗面積あたりの席の数が多いはずです。
スターバックスはドリンク代でお金を取れる分、開放感のある空間にして滞在率を伸ばしても利益はあがるということですね。
統一感のある店舗設計
スターバックスの店内は統一感があります。
統一感とはどこの店舗に訪れても、同じような空間だということです。
「いろんなデザインの内装があったほうが良いのでは?」
という意見もあります。
実際に全く一緒の内装はありませんが、コンセプトは同じです。
統一感のある店内であることによって共通認識が生まれます。
「スターバックスに行ってきたんだ!」
と言われたら誰でもあの木風素材の店内が間接照明で照らされている感じを思い浮かべるでしょう。
スターバックスと聞いたときに共通して同じ風景を思い浮かべられるのは非常に重要なことだと思います。
ブランディングがしっかりできていますね。
スタバはお客様自身のブランディングに役立つ!

スターバックスは利用するお客様自身のブランディングになります。
例えば、SNSでスターバックスで勉強している様子をアップする人が多いです。
「スターバックスで頑張っている意識高い感じ」
これを演出できるわけです。
なのでスターバックスがお客様自身のブランディングに役立っているということです。
実際に私もスターバックスに行くと、ドリンクとPCを並べれインスタグラムのストーリーにアップしてしまいます。
【まとめ】スタバのコーヒーの料金は高くない!

スターバックスのドリンク以外の部分に着目してきました。
もう一度最後に結論ですが、スターバックスのコーヒーの料金は高くはありません。
なぜなら、以下の付加価値がドリンクについているからです。
- 心地よい接客
- オシャレで落ち着く空間
- 自己ブランディングに役立つ
ドリンク代金の内訳はこのようなものが含まれています。
そう考えると、スターバックスのコーヒーは安いです。
ぜひ、一度ドリンク意外の部分に着目して足を運んでみてください!
おもしろい体験ができますよ!