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『七つの会議』あらすじ・感想!日本の企業文化が抱える闇と光とは?

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悩む人

こんな大きい会社が不正?ってのがニュースでよくありますよね。

組織の不正を目撃したとき、あなたはどうしますか?

声を上げれば自分の立場が危うくなる。

かといって見て見ぬふりをすれば、より大きな代償を払うことになるかもしれない。

映画『七つの会議』は、私たちの多くが直面するかもしれないこの難しい選択について、鋭い洞察を投げかけてくれます。

テレビやネットニュースを見ていると、「こんな大きい会社が不正?」「社会的地位がある人なのに…」のようなことが多いですよね。

要するに、どんな会社・人であっても、不正に関与する可能性はあるということです。

この記事では、池井戸潤原作の企業ドラマ『七つの会議』について、その魅力と深い示唆を詳しく解説していきます。

ちなみに私は『Amazon プライムビデオ』で観ました。

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不正は絶対になくなることはないと思います。

目次

『七つの会議』を観た理由

私は『半沢直樹』や『下町ロケット』など、池井戸潤作品の大ファンです。

これらの作品は日本企業の縮図を見事に描き出しており、純粋に楽しめただけでなく、ビジネスパーソンとしての立ち回り方も学べました。

七つの会議』も同様の示唆が得られるのではないかと期待して視聴を決意。

ドラマではなく映画という手軽な形式も、忙しい社会人の私には魅力的でした。

特に、企業で働く中で感じる「これって本当に正しいのだろうか?」という疑問への答えが見つかるのではないかと思ったのです。

あらすじ(※ネタバレ注意)

都内の中堅メーカー・東京建電を舞台に、一見『ぐうたら社員』に見える営業一課の八角民夫(野村萬斎)を中心に物語は展開します。

営業一課では、エース社員である課長の坂戸(片岡愛之助)が常に好成績を残し、その一方で万年係長の八角は会議でいつも居眠りをする『お荷物社員』として見られていました。

しかし、ある日突然八角は坂戸をパワハラで訴え、会社に大きな波紋が広がります。

この訴えにより坂戸は左遷され、代わりに二番手だった原島(及川光博)が新しい課長として着任。

しかし、原島は着任早々、会社の不可解な動きに気づき始めます。

特に『ねじ六』との取引に関して、年間1000万円以上のコスト増になっているという事実を発見します。

原島と営業一課の浜本(朝倉あき)は内部調査を進める中で、八角の過去の行動を追跡。

一見怠惰に見える八角が、実は20年前から続く会社の重大な秘密を知っていたことが徐々に明らかになっていきます。

そして最終的に、親会社ゼノックスの『御前会議』で全ての真実が露呈します。

20年前、当時の営業部長・梨田(現ゼノックス常務)の指示による製品データの改ざんと型落ち製品の押し売り。

その結果、八角の取引先の家族が不幸な事態に追い込まれ、八角自身も離婚に至るという悲劇が起きていたのです。

これらの不正を黙って見過ごすことを拒否した八角は、以後『厄介者』として扱われ続けてきました。

彼が有給休暇を使っていたのは、実は不幸な結末を迎えた家族の墓参りや、元妻への慰謝料支払いのためだったことも判明します。

この『御前会議』で、八角は20年間に渡る会社の隠蔽体質と、その黒幕である梨田の存在を暴露。

しかし同時に、「不正は絶対になくならない」という痛烈な現実も突きつけられることになるのです。

物語は、組織の中で正義を貫くことの難しさと、それでも諦めずに戦い続けることの意味を、深く問いかけています。

感想・考察

「この世から不正は絶対になくならない」

本作で繰り返されるこの言葉は、痛烈な現実を突きつけてきます。

特に印象的だったのは、八角が体現する人間の本質です。

一見、正義のために不正を暴露したように見える彼の行動にも、実は何らかの自己利益が隠されているのかもしれません。

例えば、20年前の北川との分岐点で下した自分の選択。

その決断を『正しかった』と証明したい欲求が、今回の暴露の背景にあったのではないでしょうか。

人は結局のところ、自分にメリットのある選択しかしない。

それは悲しい現実かもしれません。

しかし同時に、そのメリットの定義は人それぞれです。

金銭や地位という目に見えるものだけでなく、自分の選択の正当性を証明するという精神的な満足も、人を動かす重要な要因になり得るのです。

『世間の常識より社会の常識』『人の命より会社の命』といった価値観は、日本の企業文化の光と影を鋭く描き出しています。

実は、こういった日本特有の会社文化って、諸刃の剣なんですよね。

戦後の高度経済成長を支えた原動力になった一方で、時として「これはちょっとおかしいだろ…」みたいな歪んだ状況も生み出してきました。

ただの島国だった日本を世界有数の経済大国に押し上げたのは、この『会社第一精神』だったわけですが、その代償として、今でも『会社のために個人が犠牲になる』みたいな場面が少なくないでしょう。

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『七つの会議』を観るメリット・デメリット

七つの会議』を観るメリット・デメリットを紹介します。

以下、参照にしてください。

メリットデメリット
本企業の構造的問題への深い洞察が得られる

企業不正に対する現実的な対処法が学べる

豪華キャストによる説得力のある演技

社会人としての生き方を考えさせられる
展開がやや複雑で理解が難しい場面もある

結末に明確な解決策が示されない

企業の暗部を描くため、重たい気分になることも
七つの会議』を観るメリット・デメリット

本作の最大の魅力は、日本企業が抱える問題をリアルに描きながら、社会人としての処世術も学べる点です。

豪華キャストによる説得力ある演技を通じて、企業不正への向き合い方や組織での生き方について、具体的なヒントが得られます。

ただし、ストーリーはやや複雑で、すぐには理解しづらい展開もあります。

また、暗部を描く作品なので重たい気分になることもありますし、明確な解決策が示されないのも現実的ではありますが、もどかしく感じる人もいるでしょう。

『七つの会議』はこんな人におすすめ!

七つの会議』はこんな人におすすめです。

  • 半沢直樹』『下町ロケット』など池井戸潤作品のファン
  • 企業での根回しや社内政治について学びたい方
  • 組織の不正にどう向き合うべきか悩んでいる方
  • 日本的な企業文化について考えたい方
  • ビジネスパーソンとしての処世術を学びたい方

本作は単なるエンターテインメントではありません。

日本企業が抱える根本的な課題に真摯に向き合い、私たち一人一人に「あなたならどうする?」という問いを投げかけてくる作品です。

特に、組織の中で何らかの違和感を抱えている方には、必見の一本といえるでしょう。

社内政治や根回しといった日本企業特有の習慣についても、実践的な示唆が得られる作品です。

池井戸潤作品ファンの方はもちろん、ビジネスドラマを通じて実務に活かせるヒントを得たい方にも、強くお勧めします。

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この記事を書いた人

KATUのアバター KATU ブロガー

外資系企業で法人営業職として働きながら、ブロガー・WEBライターとしても活動しています。当サイトでは、自分が良いと思ったサービスや商品の紹介をしていきます。ビジネス書・映画・ガジェット・仕事道具などを紹介し、『読むと生活と仕事がちょっとだけ充実する』というテーマで発信していきます。

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