悩む人感動できで熱くなれる映画ないかな…
「今まで見た映画で一番感動した」
そう言い切れる作品に出会えることは、人生でそう多くはありません。
しかし、『ブルージャイアント』は間違いなくその一本です。
この映画は、単なる音楽アニメーションの域を超え、「自分にも何か熱くなれるものがあるのだろうか」という普遍的な問いを投げかけてくれます。
この映画を観ることが、人生ターニングポイントになる可能性すらあるでしょう。
とにかく絶対に観てほしい作品です。
『あらすじ』『感想』『考察』をまとめたので解説していきます。
ちなみに私は映画館で1回『Amazon プライムビデオ』で3回観ました。
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KATU今まで観た映画で一番感動しました。
『ブルージャイアント』観た理由
私は30歳を目前に、ふと「自分に熱い瞬間はあったのか？」という問いに直面していました。
そんな時、各方面で高い評価を受けているこの作品の存在を知りました。
ホリエモンが感動して涙したというのも、さらに興味が湧くキッカケでした。
原作の漫画も文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で大賞を受賞した作品。
「音が聞こえる漫画」と称される名作の映画化と聞いて、これは見逃せないと思ったのです。
あらすじ（※ネタバレ注意）
ジャズに魅了された宮本大(以下、大)は、毎日河原でサックスを吹く日々を送っていました。
周囲からは「おかしい」と言われながらも、彼の心は既にジャズの虜となっていたのです。
高校卒業を機に東京へ上京した彼は、同級生の玉田俊二(以下、玉田)と出会い、そして天才ピアニストの沢辺雪祈(以下、雪祈)と運命的な出会いを果たします。
三人はジャズの聖地「So Blue」での演奏を目指して、それぞれの道を歩み始めます。
しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
そんな中、大は「世界一のジャズプレーヤーになれるかなれないかではなく、なると決めている」という強い意志を持って練習に打ち込みます。
その一方で玉田は、ぬるいサッカー部に嫌気がさし、退部してドラムを始めます。
彼らの初ライブでは、観客の多くが大、雪祈に注目する中、玉田のぎこちない演奏に目を向ける人もいました。
それぞれが自分の音を追求し、成長していく姿が印象的です。
成長していく過程で「お客さんに合わせることは俺たちじゃなくなる」という言葉とともに、一人一人がより強くなることを決意します。
まるで漫画『ワンピース』の2年後を思わせるような、個々の成長への決意表明です。
しかし、順調に見えた三人の歩みは、沢辺の雪祈の事故により大きな転換点を迎えることになります。
この出来事は三人に大きな影響を与えます。
そして最後に『So Blue』で演奏することになった二人。
二人とは、大と玉田。
しかし、事故に巻き込まれ、参加できないはずだった、雪祈が突如現れ会場が沸きます。
事故で腕が使えない状態の中、片手でピアノを弾く雪祈の演奏シーンは特に感動するでしょう。
それぞれの成長が如実に表れています。
観客が涙するほどの演奏。
彼らの演奏は、まさに『ブルージャイアント』の名の通り、限界まで熱くなって青い炎となって燃え上がるかのようでした。
これは単なる音楽の習得や技術の向上を描いた物語ではありません。
音楽を通じて、自分の限界に挑戦し続ける若者たちの、魂の成長物語です。
感想・考察
『ブルージャイアント』魅力は、以下の三人の個性的なキャラクターを通じて描かれる、情熱と成長の物語にあります。
- 宮本大：世界一のジャズプレーヤーになると固く決意し、その野心を隠そうともしない主人公
- 沢辺雪祈：天才的なピアニスト。陰で必死に練習し、仲間を支える存在
- 玉田俊二：真摯に音楽と向き合い、独自の輝きを放つドラマーに成長していく青年
大は「世界一のJAZZプレーヤーになる」という壮大なゴールに向かってとにかく一直線。
感動すると同時に、「自分に今までこんな瞬間はあったのか…」という悔しい気持ちにもなりました。
30歳という節目のタイミングで『ブルージャイアント』に出会えて良かったと思っています。
「自分もやってやる」という強くて熱い気持ちになれました。
あと特筆すべきは、音楽表現の素晴らしさです。
静かなジャズで激しい感情を表現するという、一見矛盾する課題に見事に成功しています。
テンポを速めたり爆音にしたりせず、あくまでジャズのメローな曲調を保ちながら、熱い昂ぶりを視覚的に表現する手法は、音楽アニメーションの新境地を開いたと言えるでしょう。
ジャズの本質を捉えた演奏は、観る者の心を揺さぶります。
特に劇中のライブシーンでは、映像の壮大さと音が見事に調和し、息を呑むような迫力を生み出しています。
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『ブルージャイアント』を観るメリット・デメリット
『ブルージャイアント』を観るメリット・デメリットを紹介します。
以下、参照してください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 感動体験が得られる 熱い気持ちになれる 夢を追う者の情熱に感化される 人生を見つめ直すきっかけになる | 映画館以外での視聴では迫力が十分に味わえない |
本作は、その圧倒的な音楽表現とアニメーションの融合により、観る者に強い感動を与えてくれます。
特に若者たちの純粋な情熱は、私たち自身の人生を見つめ直すきっかけを与えてくれるでしょう。
ただし、作品の真価を十分に味わうためには、できるだけ良い音響環境での視聴をお勧めします。
また、ジャズという音楽ジャンルに馴染みがない方にとっては、一部の専門的な表現や用語が理解しづらい場面があるかもしれません。
しかし、それを差し引いても、この作品が与えてくれる感動と気づきは、十分にそれらを補って余りあるものです。
『ブルージャイアント』はこんな人におすすめ！
『ブルージャイアント』はこんな人におすすめです。
- 情熱を持って何かに打ち込みたいと考えている人
- 音楽、特にジャズに興味がある人
- アニメーションの新しい可能性を探りたい人
- 人生の転機を探している人
- 青春物語が好きな人
本作は、ただ単に「観て終わり」の映画ではありません。
主人公の宮本大が「世界一のジャズプレーヤーになる」という大きな目標に向かって突き進む姿は、何かに打ち込みたいと考えている人の背中を強く押してくれるでしょう。
また、上原ひろみ監修による本格的なジャズ演奏は、音楽ファンの心を掴んで離しません。
特筆すべきは、従来の音楽アニメーションの常識を覆す斬新な表現方法です。
静かなジャズで激しい感情を表現するという、一見矛盾する課題に挑戦し、見事に成功しています。
そして何より、30代という人生の転機にさしかかった人には、強く心に響くはずです。
「自分にもこんな熱い瞬間があったのだろうか」という問いかけは、きっと新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれるはずです。
『Amazon プライムビデオ』で観ることができるので、とにかく見てほしいです。
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