大人になってから1年があっという間…
子供のころに比べて、1年があっという間に過ぎてしまう経験をしたことがあると思います。
「今週あっという間に終わってしまった…」「何もしないまま1日が過ぎてしまった…」
こういったことを感じて、モヤモヤしている人も多いのではないでしょうか。
こういった悩みを解消するには、体感時間を延ばす必要があります。
この記事で紹介する『体感時間は変えられる』という本では、体感時間を延ばす方法がまとめられています。
実際に読んでみたので、重要だと感じた部分の要約から感想まで紹介していきます。
土日の2日間を1週間くらいに延ばすことも可能です!
- 1日があっという間に過ぎてしまう
- 時間がどんどん過ぎていくのが怖い
- 子供のころのように1年を長く感じたい
『体感時間は変えられる』を読んだ感想
『体感時間は変えられる』を読んだ感想を紹介します。
本当に読んで良かったと感じる本です。
私は毎日、すぐに時間が過ぎてしまうことが怖いと感じていました。
大人になってから、明らかに子供のころよりも時間の経過が早く感じるので、そのカラクリについてとても興味がありました。
『体感時間は変えられる』を読めば、なぜ体感時間が短いときと長いときがあるのか理解できます。
また、本書を通して体感時間について理解できるため、自分で体感時間をコントロールできるようになります。
タイトル | 体感時間は変えられる |
著者名 | 一川 誠 |
出版社 | 青春出版社 |
定価 | 1,400円+税 |
『体感時間は変えられる』の要約
『体感時間は変えられる』を読んで重要だと感じた部分を要約します。
上記の3つのポイントが重要だと感じました。
それぞれ詳しく解説していきます。
時間は『物理的な時間』と『心理的な時間』の2種類がある
『体感時間は変えられる』のなかでは、時間には2種類あると語られています。
- 物理的な時間
- 心理的な時間
上記の2種類です。
『物理的な時間』は、時計によって計測できる時間。
もう一方の、『心理的な時間』は、さまざまな要因で伸びたり縮んだりするもの。
言い換えるなら、感じることができる時間です。
『物理的な時間』と『心理的な時間』の間に生じるズレがあり、それが体感時間が短くなってしまう原因なのです。
まずは、時間には2種類あるという前提を頭に入れておきましょう。
なぜ、大人になるほど1年が早いのか?
誰しも大人になると、「1年が過ぎるのが早いな…」と感じることがあるでしょう。
この現象には明確な理由があります。
体感時間は『量についての情報』が深く関わっています。
特に重要なのが上記2点。
詳しく解説していきます。
空間の大きさ
大人になってから懐かしい公園や小学校に行くと、「こんなに小さかったっけ?」と感じることがあります。
これは、人間は自分の身体を基準にして空間の大きさを認識するからです。
小さな子供は、大人よりも身体が小さいため、空間を広く認識できます。
『空間を広く認識する』ことは、『量についての情報』が多いことになるでしょう。
空間を広く認識することは『明るさ』『光』『音』『視覚に入るもの』をたくさん受け取ることになり、その結果体感時間も長く感じるのです。
体験される出来事の数
体験される出来事の数が多ければ多いほど、体感時間は長くなります。
子供のころは、はじめての体験ばかりなので体感時間が長いのです。
はじめて行く旅行先では、すべてが新鮮で新しい出来事続きのため体感時間が長くなります。
その一方で、毎日過ごしている部屋でゴロゴロしながらスマホを見ていたら体感時間は短くなるでしょう。
以下の動画をご覧ください。
同じ4秒間でドリブルをしている映像ですが、ドリブルを多くしている映像の方が体感時間が長く感じるはずです。
同じ時間であっても、このドリブルの事例のように体験される出来事の数が多い方が体感時間が長くなります。
体感時間を延ばすテクニック
本書では体感時間を延ばす具体的なテクニックが紹介されています。
うまく使えば、土日の体感時間を1週間に延ばる可能性があると語られています。
詳しく解説していきます。
ディティールに着目する
体感時間を延ばすテクニックの1つ目は、ディティールに着目することです。
ディティールとは、『細部』『詳細』『細かな』という意味。
ディティールに着目することで体験される出来事も増え、体感時間が伸びることにつながるのです。
現代ではさまざまなコンテンツを気軽に楽しめるようになりました。
映画もYouTubeもスマホで倍速で見れるようになりましたが、コンテンツのディティールに注意を向けながらじっくり見るほうがおすすめです。
映画であれば、登場人物のファッションに着目したり、乗っている車に着目したりして、ディティールに目を向けるのです。
そうすることで、体験される出来事の数が増えて、時間が長くゆったりと感じられるでしょう。
デジタルよりリアルな体験をする
体感時間を延ばすテクニックの2つ目は、デジタルよりリアルな体験をすることです。
理由はリアルを体験すると「自分はこんな風に過ごしてきたんだ」という記憶が増えて充実感が増すからです。
逆にあとで『何も思い出せない時間』が増えれば増えるほど、あっという間に人生が過ぎている感覚になります。
そうなってしまう大きな原因は、スマホでの『SNS』『ネットサーフィン』でしょう。
見ているその瞬間は楽しいかもしれませんが、後から「あのときSNSを見て楽しかった」「昨日のネットサーフィンは最高だった」とはならないはずです。
後から思い出せないので『空白の時間』ができてしまい、何もしていないのにあっという間に時間が過ぎてしまった感覚になります。
そのため、体感時間を延ばしたければ、とにかくリアルを体験するようにしましょう。
【まとめ】土日の体感時間を1週間に延ばそう!
最後に本記事の内容をまとめます。
『体感時間は変えられる』を読んで重要だと感じたのは以下の3点。
時間には『物理的な時間』『心理的な時間』の2種類があり、私たちがコントロールできるのは『心理的な時間』です。
これを体感時間といいます。
大人になると「あっという間に時間が過ぎてしまう」と感じるように、体感時間が短くなっていきます。
これは大人になると新しく体験される出来事が減り、新鮮さがなくなっていくことが大きな原因です。
体感時間を延ばすには、体験される出来事を増やしていく意識が必要でしょう。
体感時間を延ばすための具体的なテクニックもは以下の2つ。
1つの出来事でもディティールに着目し、細かい部分にまで意識を向けると複雑性が増して体感時間も伸びます。
デジタルよりもリアルを体験することで、あとから「自分はこんな風に過ごしてきたんだ」と感じることができます。
その結果、「あっという間に時間が過ぎてしまった」という感覚は少なくなるでしょう。
毎日、時間があっという間に過ぎてしまうことで悩んでいる人には、『体感時間は変えられる』を読んで時間をコントロールしましょう。