短期離職って良くないのかな…
新卒で働きはじめたとき、ある老害っぽい人から「短期離職を繰り返すと年収は上がらない」と言われました。
そう言われて、私は「じゃあ、短期離職すれば年収は上がるんだ」と逆の発想をしました。
特にロジックはありません。
ただ、老害っぽい人の言うことは鵜呑みにしないというスタンスから、そのような発想になっただけです。
私は30歳ですが、すでに5社目。
短期離職を繰り返しています。
しかし、年収は右肩上がりで、すでに50代の平均年収も上回る状態。
短期離職を繰り返したおかげで年収がどんどん上がりました。
とはいえ、ただ短期離職を繰り返していたわけではありません。
どのようにして年収をあげていったのか解説していきます。
短期離職は戦略的に!
『石の上にも三年』という考えを捨てる
『石の上にも三年』という言葉をよく耳にしますが、この考え方は現代のビジネス環境においてはすでに古いものとなっています。
理由は3つあります。
- ビジネススピードの変化
- 個人差の重要性
- 機会損失のリスク
かつては3年という期間が必要だった仕事も、テクノロジーの発展により短期間で習得できるようになっています。
また、人によって学習速度や適性は大きく異なるでしょう。
画一的な『3年』という基準は現実的ではありません。
機会損失のリスクも見逃してはいけないです。
不適切な環境に固執することで、より良い機会を逃す可能性があります。
私の経験では、3ヶ月程度で業務の基本は把握でき、6ヶ月程度で一通りの仕事はこなせるようになりました。
人に話せる結果を残す
転職を成功させる最大のポイントは、『具体的な実績』を残すことです。
これは単なる数字だけでなく、人に話せる形のストーリーとして残すことが重要です。
具体的な例を紹介します。
- 新規顧客開拓で前年比120%達成
- 業務フローの見直しで作業時間を30%削減
- 新入社員研修制度の立ち上げをして満足度90%を達成
このように数字が入っている具体的な実績が大切です。
実績を『話せる形』にまとめストーリー形式で語ることができれば、面接での説得力も大きく向上します。
次の就職先で使えるスキルの棚卸し
転職を考える際、最も重要なのは自身のスキルの棚卸しです。
これにより、次のキャリアステップで活かせる強みと、補強が必要な部分が明確になります。
以下のように『ハードスキル』『ソフトスキル』『経験・実績』をそれぞれ考えましょう。
- ハードスキル(使用するツール、資格、専門知識、ソフトウェア)
- ソフトスキル(コミュ力、リーダーシップ、問題解決能力)
- 経験・実績(プロジェクト管理経験、マネジメント経験、新規顧客開拓)
これらを整理することで、転職市場での自分の価値が明確になり、次の就職先での交渉力も高まります。
面接のコツは良い人になること
面接官が最も重視するのは、『一緒に働きたいと思えるか』という点でしょう。
スキルや経験も重要ですが、人間性が採用の決め手となることが多いのです。
なぜなら、面接官もサラリーマンだからです。
営業成績がすごい人が入社しようが、システムの天才が入社しようが、面接官自身の給料にはほとんど影響しません
むしろ面接官が気にするのは、『この人が同僚や部下になったとき、快適に仕事ができるか』という点です。
つまり、あまり気張りすぎて「私はこんなにすごい成果を出せます!」とアピールするよりも、「この人なら一緒に働きやすそうだな」と思われる方が、採用される可能性は高くなります。
もちろん、実績やスキルも重要ですが、それは最低限の要件に過ぎません。
最終的な採用判断を分けるのは、『人柄』なのです。
【まとめ】年収を上げたければ転職しろ
短期離職は、戦略的に行えば年収アップの強力な武器となります。
私自身、5社を経験して年収を大きく上げることができました。
その過程で理解したのは、古い常識や固定観念に縛られないことの重要性です。
『石の上にも三年』という考えは、現代のビジネス環境ではすでに通用しません。
ただし、やみくもに転職すれば良いというわけではありません。
転職を成功させるには、人に話せる具体的な実績を作り、次の職場で活かせるスキルを着実に積み上げていく必要があります。
そして何より重要なのは、面接での印象です。
面接官もサラリーマン。
一緒に働きたいと思える人物かどうかが、採用の決め手となります。
結局のところ、年収アップは戦略的な転職によって実現できます。
自分の市場価値を理解し、適切なタイミングで行動を起こすこと。
そして、どんな環境でも円滑に仕事ができる人間性を磨くこと。
これらを意識して実践すれば、短期離職は決してマイナスではなく、キャリアアップのための強力な選択肢となるはずです。
ちなみに転職をする際に参考になる本は、『転職の思考法』がおすすめです。